こんにちは、TASKです
皆さんは簿記2級に対しどのようなイメージを持っておられるでしょうか
- 就職・転職にも有利な資格!
- ただ合格率も低く、難しい…
- 試験範囲が広すぎて、勉強に時間がかかる…
といった感じでしょうか
まさにその通りですし、簿記3級と比較すると試験範囲に業簿記が加わるうえに商業簿記の論点も細かくなるので、勉強時間が約3倍の200~300時間程度かかると言われています
えっ!?それやったら合格難しいやん…
と思われるかもしれませんが
- 日々の継続的な学習
- 有用な教材
- しっかりとした試験戦略
があれば十分に独学でも合格は可能です
そこで今回は
- 働きながら・子育てしながら、かつ独学での受験を考えておられる方
- 簿記3級は合格も簿記2級を受験するか悩まれている方
に向けて実際に働きながら・子育てしながら、かつ独学で簿記2級を取得した私の体験談や受験データ等を交えお話させていただければと思います
お悩みの方の少しでも参考になれば幸いです
結論
はじめに結論としましては
- データ上はネット試験のほうがペーパー試験に比べて合格率がよい
- 無理のない計画で日々継続して取り組めば働きながら・子育てしながら、かつ独学でも十分に合格可能
- 工業簿記で高得点を狙うことが合格の鍵
となります
それでは順番に内容を解説していくで~
簿記2級の試験データ
まず簿記2級の試験データを示します
【試験データ】
試験方式 | ペーパー試験/ネット試験 |
試験回数 | ペーパー試験…年3回(2月、6月、11月)/ネット試験(随時受験可能) |
試験科目 | 商業簿記・工業簿記の計5題 |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 70%以上で合格 |
受験料 | 4,720円(ネット試験の場合、別途事務手数料として550円必要) |

参考元:日本商工会議所
簿記3級と違ってネット試験の合格率が約20%も高いです
はっきりとした理由はわかりませんが、
- ネット試験では難問、奇問が出にくい
- 習熟度に応じて自分で試験日を設定できる
- 随時受験可能なため同じ受験者が不合格後、すぐにリベンジ受験して合格した
などが考えられます
ペーパー試験との比較やネット試験のメリット・デメリットは、こちらの記事にまとめてますので
よろしければご参照ください

簿記2級は独学でも合格可能か
簿記2級の試験範囲は
- 商業簿記:簿記3級の細かい論点+連結会計、税効果会計等の難解な論点が追加
- 工業簿記:簿記2級より登場し、主に製造業が対象で原価管理・分析も行う
と簿記3級に比べてかなり広くなりますが、合格率10%を切るような超難関資格ではないです
そのためしっかりとした勉強計画と教材で毎日勉強すれば、働きながら・子育てしながら、かつ独学でも十分に合格することは可能です
次から詳しく解説していくで~
簿記2級の勉強時間・計画について
簿記2級の勉強時間・計画についてですが、3STEPで立てることがおすすめです
ステップ①自分の取れる勉強時間を確認する
まず自分の取れる勉強時間を確認することが重要です
私の場合は
- 平日:朝活、始業前の時間を活用しても1.5時間が限界
- 休日:子どもたち・奥さんがよく寝てくれるので朝活を2.5時間に延長
とし、週に12.5時間確保出来そうだとわかりました
仮に合格までの必要時間を200時間とすると
200時間÷12.5時間/週=16週(4ヶ月)かかると洗い出せました
ステップ②ざっくりでいいので受験日を決め、試験範囲を割り振る
次にざっくりでいいので受験日を決めましょう
ペーパー試験ならともかくネット試験は自身で受験日を設定できてしまいます
そのため先延ばしにしないようゴールを設定してしまいましょう
私の場合は
- 4月頭より勉強を開始し8月のお盆休みに受験する
- 4ヶ月を前半・中盤・後半で分ける
→工業簿記:1ヶ月、商業簿記:2ヶ月、過去問:1ヶ月と設定
といった感じでざっくり立て後は進捗に応じ少しずつ修正しました
ステップ③:無理なく日々継続して取り組めるかを確認する
最後に立てた計画を無理なく日々継続して取り組めるか確認しましょう
無理すると達成できなかったとき気持ちが切れてしまいます
焦らず自分の状況に応じた計画を立てることが最も重要です
無理せず自分のペースで進めような~
簿記2級の使用テキストについて


簿記2級の使用テキストは、よほど合わなかった方以外は基本的には簿記3級で使用されたものと同じものでよいと思います
私の場合は
- 「ふくしままさゆき」先生のyoutube動画
- 「よくわかる簿記シリーズ」(TAC出版)
商業簿記、工業簿記[テキスト/トレーニング各1冊]
本試験問題集1冊 計5冊
を選択しました
簿記3級でお世話になったふくしま先生のyoutube動画は必須として、
テキスト・問題集は「よく分かる簿記シリーズ」を選びました
理由としては
- 資格取得はもちろん、その後も知識として使えるようにしたかったので
細かい論点まで網羅されているものが欲しかった - 資格の学校TACの簿記検定講座の公式テキストに採用されている教材なので
わかりやすいのではと感じた - 本試験問題集に12回分の演習+ネット試験の模擬演習が5回分ついており
十分な問題演習ができると感じた
ためです
実際使ってみると、ふくしま先生の動画が暗記ではなく理解して問題を解くことを主眼と
されておられるので相性が良かったです


また画像のようにネット試験と同様の模擬試験を体験でき回答形態に慣れることができたのも本番に向けて戸惑わず良かったです
戦略について
簿記2級は数年前の改定により簿記1級の範囲も数点試験範囲に含まれたためとても難化しました
しかし実際に大幅に難化したのは商業簿記のみで、工業簿記の難易度は従来より変わっていません
本試験は100点満点中40点が工業簿記のため、仮に工業簿記を40点満点とれれば、合格ラインの70点以上には商業簿記をあと残り30点分獲得できればよいということになります
確かに30点なら仕訳問題や連結会計の部分点を積み上げたらいけるかも!と思えると少し気が楽になるな~
戦略の一つとして工業簿記をマスターし高得点を狙う!というのはおすすめです
まとめ
正直簡単に取れる資格ではないと思います
Twitterなどでは「1ヶ月で合格しました!」などの報告もあったりします
しかし個人でかけられる勉強時間も違うし、学んできた背景も違うのでそんな声は全く気にしなくていいです
自分のペースで日々コツコツ進めて行けば、きっと合格できます
簿記2級を受験される方、受験を迷われている方の少しでもお役に立てたなら幸いです
今回はこのあたりで、ではまた